タイはカンボジア、ラオスそしてミャンマー、南はマレーシアと国境を接しています。
チェンライ県にはそのうちラオスとミャンマーと国境を接しています。
3カ国の国境を間近に見ることができるゴールデントライアングルがあります。
今回はチェンライ発着の現地ツアーを利用して1日で陸路でラオスとミャンマーに越境してきました。
チェンコン国境検問所(タイ→ラオス)
朝8:30にチェンライのホテルにお迎え、運転手さんとガイドの二人体制です。
まずはタイの国境の町チェンコーンを目指します。
途中の山岳地帯ではバナナやパッションフルーツなどの果物が栽培されています。
国境検問所でタイの出国手続きをします。
国境検問所は空港のイミグレーションと同じようなブースが並んでいて、スワンナプーム国際空港で渡された入国書類の半券を提出しパスポートチェックをします。
隣国ラオスはメコン川を越えたところにあります。
友好橋(Frend ship )は2013年12月に開通しました。それまでは少し上流のチェンコーンの中心部から船で渡っていたそうです。
出国後は20分おきに運行されている乗り合いバスでラオスの国境検問所に向かいます。
ラオス~素朴なフエサイの街並み
メコン川を渡るとラオスの国境検問所に到着し今度はラオスの入国審査を受けます。
ラオスの入国カードはタイの入国カードに比べると少し華やかな感じです。
審査を終え無事に入国、ラオス初入国を果たしました。
ラオスの国境の町フエサイ、のどかで素朴な町でした。
町の中心部まではソンテウで移動、言葉も通過もタイ語とパーツがそのまま使うことができます。よく見るとラオス文字ってタイ文字とよく似ています。
豆を発酵させて乾燥させたトゥナオ(ถั่วเน่า)が美味しいとのことでお土産に買い求めました。日本の納豆を乾燥させたものと同じ感じです。
ラオスは1953年の完全独立まではフランスの影響下にありましたが、
それを思い起こさせるのがフランスパン。
町のいたるところでフランスパンが売られています。軽食を取ったお店でもフランスパンに野菜をはさんだサンドをいただきました。とても美味しかったです。
フランスパンに野菜やハムなどを挟んだサンド
国境検問所に戻る途中立ち寄った中華麺のお店、
ガイドさんによるとここが今回のツアーの本来の昼食場所だったようです。
5~6人の少女たちが調理場で仕事をしています。
薪に炊かれた大きな鍋には熱湯が煮えたぎっています。
中国系の製麺所らしく白いドロドロの麺の素を布に入れ、熱湯の上で絞り出すとあらあら不思議、細い麺になって固まっていきます。
テーブルに置いてあるスープと味噌(にんにく風味)と調味料で味を整えいただきます。
先ほどのフランスパンサンドで結構お腹がいっぱいになっていましたが、あっさり味でスルスルとお腹に入ります。
国境検問所に戻りラオスの出国手続きをします。
この時ものすごいスコールが、南国のスコールの凄まじさを体感しました。
バスに乗りタイに再入国し次の目的地ゴールデントライアングルに向かいます。
ゴールデントライアングル
メコン川の向こうのラオス領に大きな建物が建設されています。ガイドさんによるとホテルかと思いきやなんと中国資本がカジノを建設しているようです。
川の近くにはお土産物屋さんが軒を連ねています。
チェンセーンから少し北上したところにある3カ国の国境を接するゴールデントライアングルが見下ろせる展望台に到着。
3カ国が一望できる場所というのは日本人には貴重なポイントです。
ここにはお寺(ワット・プラタート・プータオ)もあり、
ビルマ戦線で病死し祖国に生還が叶わなかった日本兵の慰霊碑にお参りをしました。
オピウム博物館
この地域周辺がかつてアヘンの栽培地であったことからアヘンの花や製造工程の一部など見れる異色の博物館でした。
アヘンを吸引する様子
周辺地域で栽培されていたケシの花やアヘンの貿易関係の資料や吸引道具、麻薬王として知られたクンサーの展示がされています。
麻薬1キロが金1キロと言われていた時代もあったようです。
タイ政府の管理によりお茶やコーヒーなど他の作物に転作された歴史を学ぶことができます。残念なことにタイ語と英語表記だけなのでガイドさんがいなかったら殆ど分からなかつたところでした。
国境の町メーサイ(タイとミャンマー)
ミャンマーとの国境の町メーサイに到着しました。かなりの人と車で賑わっています。メイン道路のパホンヨーティン通りに商店が立ち並び、また市場もありミャンマーからも毎日沢山の人が行き来をします。
ガイドさんの話ではミャンマーの子供の中には、教育水準の関係で毎日この国境を行き来しタイの学校に通っている児童もいるとのことでした。
タイ側のメーサイとミャンマー側のタチレイは先ほどのメコン川とは比べものにならない小さなサーイ川を挟んで国境を接しているので、両国の国境の橋を歩いて往き来します。
ミャンマー側の入国審査は面倒な入出国カードを書く必要は無いようです。パスポートチェックをしたのちに別室でおばちゃんがノートに記入して終わり。このおばちゃんは部屋に入った時モンキーバナナを食っていました。また、隣の男性の係官はずっと雑誌を顔にかけて寝ていました。
ちなみに少し前まではミャンマーの入国料が500BT必要だったとのことですが、
訪問日現在は無料でした。
ミャンマー側も市場が形成されていますがタイ側に比べると人が少なく寂しい雰囲気です。また、置いてあるブランド品は偽物だとのこと。
ここでもタイ語が通じパーツが通用します。
再びミャンマーを出国しタイに再入国します。
メーサイからチェンライまで約1時間かけて戻りました。
1日で3カ国を、しかも陸路で渡り歩ける貴重な体験でした。
また、タイと国境を接する両国との関係を体感できました。
まとめ
◆チェンライから日帰りでタイ、ラオス、ミャンマーの3カ国を越境。
◆ガイドさんがついているので言葉の心配も不要。
◆日本人にはなじみのない「国境」を満喫できます。
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